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照射法 | |
半導体レーザーは、接触照射(ハードレーザー用)、非接触照射(ソフトレーザー用)の2通りの使用ができます。その特徴を活かして、ほかのレーザー機器より広い範囲の症例に使用することができます。 | |
組織に対する透過性 |
半導体レーザーは、皮膚組織において皮下組織にまで透過する量は17%とされ、エナメル質、象牙質(厚さ1mm)に対し、それぞれ、30%、25%が透過するとされます。この組織透過性を利用し、象牙質知覚過敏症や感染根管処置に有効に作用します。 |
一からわかるレーザー歯科治療,医歯薬出版,2003.より |
歯周病(歯周ポケット掻爬術) | ||
レーザー治療は歯周病にも有効で、歯周組織のダメージを最小限に抑え、歯周ポケット内の殺菌効果、清掃効果および掻爬が可能となります。その結果、歯周ポケットの深さの減少と炎症の消退が望めます。患者さまにとっては痛みも少なく、早くきれいに治ると好評です。 | ||
根尖性歯周炎(歯内療法) | |
歯内療法において、半導体レーザーは弾性のあるファイバーで導光できるので他種レーザーより有利です。 根管内にレーザーを照射することにより、根管内細菌の減少、排膿・出血の消失、打診などの症状の軽減なども期待できます。 また、組織透過型の半導体レーザーは、根管および歯周組織を通過したレーザー光が根尖部歯周組織に到達することにより、口内炎に対する照射と同様、組織の治癒促進効果も期待できます。 |
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窩洞形成時露髄(直接覆髄) | |
虫歯が深く、通常であれば神経を取ってしまわないといけない例においても、レーザーを使用することにより、歯髄(神経)を保存することを可能にします。 |
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象牙質知覚過敏(象牙質知覚過敏処置) | |
半導体レーザーが、組織を透過することにより、知覚過敏症にも効果的です。 |
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